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クリーン・ランゲージとシンボリック・モデリング

クリーン・ランゲージを使ったシンボリック・モデリングの面白さを紹介します。

アウトカム(望んでいる結果)

クライアントのアウトカムとセラピストのアウトカム

 

さて、セッションを成功にみちびくのはどちらのアウトカム(望んでいる結果)でしょう? 何とかして問題から抜け出したいというクライアントの望みなのか、彼を手助けしたいというセラピストの望みなのか? セッションを成功にみちびくために起きるべきことは何でしょう?

 

多くのセラピーは、クライアントのアウトカムを尊重すると言いながら、大なり小なり、手助けしたいというセラピスト側のアウトカムから働きかけてしまうケースが多いです。

 

「あなたがどうすれば良いのか私が知っている。なぜなら私もそうだったから。私にまかせてくれればだいじょうぶ」というのは、捉え方によっては、とても真摯な態度だと思います。でも、それでクライアントは自立できるのでしょうか?

 

そのことをよく考えてみたときに、私たちがどんなアウトカムを持ってクライアントに接するかは、大事な要点だと言えます。

 

クリーン・ランゲージでは、ファシリテイターのアウトカムは、「クライアントが彼自身のアウトカムにたどり着くのを手助けすること」です。別の記事にも書いたように、黒子の立ち位置なんです。

 

そのため、セッションが成功した、つまりクライアントが彼自身のアウトカムに到達したとき、その喜びが分かち合われて、こちら側もうれしくなるんですが、自分が何かをしたという感覚がないので、クライアントが部屋を出て行ったときに、「いい感じ」だけが残っていて、良い意味でその人のことを忘れ去るんですね。

 

つまりはクライアントとの共依存がなくなるということだと思います。

 

クライアントとセラピストの共依存

 

すべてのセラピストがクライアントの自立を望んでいるのかどうかはわかりませんが、少なくとも表向きはそういうことになっています。

 

「一生あなたの面倒を見ます!」と言われるよりかは、「あなたの自立を手助けします!」と言われた方が、信頼できる感じですよね? だって、結婚するわけじゃないんだから、一生面倒見られても困るでしょ? 

 

ところが現実には、「一生面倒見てください」というクライアントが多いし、自立を手助けすると言いながら、「またいつでもいらしてね」という態度のセラピストも多いわけです。だって、何と言っても彼らはお金を運んで来てくれるし、お付き合いが長ければ長いほど、こちらの安定収入の要になるんですもんね。

 

そこに、依存されることへの依存、つまりは共依存が起こることになります。また、お金のことを脇によけたとしても、精神的に「誰かが頼ってくれている」ということは、安心感をもたらすんですね。そして、そして、知らずのうちに、共依存。。。

 

これでは、クライアントの自立を促すなんて言えないですよね?

 

 クリーン・ランゲージは依存心を作り出せない

 

そうなんです。別の記事「クリーン・ランゲージは依存を作り出せない」にも書きましたが、タイトル通り、クリーン・ランゲージは依存心を作り出さないではなく、出せないんです。

 

セッションにやってきたクライアントにまずはじめに尋ねることは「どこにいたいですか?」です。

 

彼らは自分の居場所を探して、(たいていは)そこに座ります。もし立っていたいという人がいたらそれでオーケーだし、横たわりたい人がいてもオーケーなのです。このとき私たちは、クライアントにそれを決めさせることで、すでにクライアントの自立を作り出しています

 

次の問いは、「私にどこにいてほしいですか?」です。クライアントは自分がいる場所との距離感、位置を確かめながら適当な場所を与えてくれます。このときも、彼らが主導権を持っているのだという無言のメッセージよって、クライアントは、どこかしら自分にとっての「正しい場所」にいて、セッションに望んでいることを知るのです。

 

同時に、私たちファシリテイターは、(多少の調整はしたとしても)こちらが提示する場所ではなく、クライアントの選んだ「正しい場所」を尊重しているという事実を態度で示すことになります。

 

そして、クライアントの言った言葉だけを拾って反復しながら、クリーン・クエスチョンと呼ばれる問いを返していくという手法そのものにも、こちら側の要約が入る隙間がないので、自ずと、セッションはクライアントのアウトカムに向かっていきます。

 

以前はじめてクリーン・ランゲージのセッションを体験した人がこんなふうにコメントしていました。

 

自分が答えを知っていた

 

「このセッションは、セラピストがああしろ、こうしろと言わないんです。それだけでも大きな違いですが、自分が何を望んでいたのかが良くわかるので、自分への信頼が増しますね。自分が答えを知っていたということに安らぎを感じました。何ひとつ“なきゃならないこと”はなくて、“したい、できる”ことがあるだけなんだって、わかったんです」

 

こんなふうに言える人が依存するわけはないですね?

 

 

クリーン・ランゲージとシンボリック・モデリング

 

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