表面的には、私の人生はクリーン・ランゲージに出会って大きく変わりました。一番の変化はアウトプットが円滑になってきたと言えるでしょう。
もし、瞑想がベースじゃなかったら、私はこの素晴らしい技法をアカデミックな方向で広めていこうとしたかもしれません。
瞑想がベースにあるというのはどういうことかと言うと、私の関心は、「個人の変容」であるということです。ワークと言う言葉を好んで使うのも、この言葉の中に「個人の変容のための働きかけ」という意味合いがあるからです。
個人指導をモットーにしているのはそんなところからですね。それに、多くの業界で起きているようなモデル(型)だけ教えて、モデラ―(それを使える人や方法)をトレーニングしないことの害を繰り返すつもりはないのです。(この件についてはまた別の機会に)
※クリーン・ランゲージについての詳細はオフィシャル・ページをご覧ください。
さて、セラピスト、コーチ、ファシリテーターなど、人にかかわる仕事に携わる人が目指すことは、「クライアントの領域に介入しない」ということです。
その人自身が自分で気づけるようにサポートするというコンセプトは、おそらくミルトン・H・エリクソンから始まり、歴代のセラピストが目指す方向性だと理解しています。
そして、クリーン・ランゲージの創始者デイヴィッド・グローブがやってのけた偉業は、そのコンセプトを技法そのものの中に確立したことです。
クリーン・ランゲージの手法を駆使するとき、あなたは介入しないというよりも、介入している暇がないほど他のことにインテンスな注意を向けることになります。
端的にいうと、意識マインドをそのマックスの状態まで覚醒させる必要がある。訓練することで、人はだんだんとその領域に到達します。
これは私のとって、瞑想の空間にいるのと非常に近い在り方です。
相手を包む全体の空間をつかむところまで意識マインドが覚醒しているので、聴くという能力も最大限に広がります。
「相手の話を聴けない」という人で、「自分の領域を狭めている」ことに起因するケースを多く見てきました。
2017年1月中旬に開催する「クリーンな傾聴」では、「聴けないというときに、その背後で何が起きているのか?」を紐解くためのセルフ・インクワイアリ―や瞑想などインナー・ワークの時間。そして、独自で練習できるREPROCモデルの学習を提供します。